RSGT Day2で、磯西さんが発表した「公立小学校でのチャレンジ」が心に火をつける熱い内容だったのでこちらで紹介させただきます。
私も今回、夫婦で「保育士チームが実践している連続的観察と多面的な観察を共有するための振り返り」という教育現場の実践事例をRSGTで紹介しています。
そのため、プロポーザルのレビュー期間から磯西さんのプロポーザルは拝見していました。プロポーザルに書かれていた内容を読んで、「公立小学校で振り返りやTOCを行ってるんだ。今の教育現場は進んでるなあ」くらいにしか思っていなかったのですが、アーカイブ動画で発表内容を拝見して、取り組みがありありと伝わってくる熱い内容で引き込まれました。
ざっくり概要
- 公立小学校の先生たちが模造紙でFunDoneLearnの振り返りを行っていて、その様子が写真からワイワイガヤガヤと伝わってくる。楽しそう!
- なんと小学生の子どもたちもKPTで振り返りをして、自分たちの活動を改善している!
- 子どもたちは先生から言われたからやるのではなく、自分たちで主体性を持って振り返りを取り組んでいる
- 社会課題(例えば、なぜ水を大切にしなければいけないのか)を、子どもたちがマインドマップを用いて自分たちの力で深掘りしている
- その結果、「なぜ水を大切にしなければいけないのか」というWhyを子どもたちが深く考えることにつながり、子どもの行動が変化した(「水を大切にしよう」という標語では行動しなかった子どもが、水が蛇口から出るのは当たり前のことではないと理解し、水を大切にする行動を自ら取り始めた)
私が拙い箇条書きで説明していても1%も伝わる自信がないので、RSGTに参加した方はぜひRoom Cチャンネルのヘッダに貼られているYouTube限定公開リンクからアーカイブ動画をぜひ視聴してほしいです!
磯西さんのトークが軽快で魅力的
発表では小学校の現場の写真がたくさん登場し、臨場感がバシバシと伝わってきます。そして、それを説明する磯西さんの軽快なトークもまた魅力的なのです。
私の中で、小学校の先生というのはもっとテンションが低く、長いものに巻かれる、ずるい大人というイメージがありました。自分が小学生のときに、良い先生と巡り合っていなかったのだと思います。
磯西さんはそんな私の小学校の先生イメージを、良い意味で壊してくれました。こんな先生の授業があったら、自分はもっと楽しく小学校に通えていたかもしれないとまで思えたのです。
そして、磯西さんの発表では「現在」行われている先生同士の振り返りや、小学生の子どもが行なっている振り返りやマインドマップについての紹介が主でしたが、トークで説明してくれる「そこに至るまでの経過」を聞くに、恐らく大半な苦労と地道な仲間作り、信念を持って取り組んでいるのではないかと感じました。それなのに、その経過すらも楽しげに語れてしまうのが素敵だな感じました。
磯西さんの発表から感じ取ったこと
公立小学校の現場で行ってきた先生同士の振り返りや、子どもが主体的に行った振り返りやマインドマップの様子を磯西さんは発表の中で紹介していますが、一貫して「やり方」については深く触れていません。
その背景として、磯西さんは「子どもたちの成長を後押ししたい」や「子どもたちの未来に役立つ能力を身につけてほしい」という想いやゴールをもって様々な取り組みをしているのだと私は理解しました。
やり方が正しいかどうかよりも、子どもを想い、子どもたちの未来に資するかどうかという教育のゴールに向けて少しでも前に進むために、振り返りやインセプションデッキやマインドマップといったツールをうまく使っていると感じました。
これは「目的があって、そのために手段を選択している」ということだと私は思います。振り返りはつい手段に目が行きがちで、振り返りのフレームワークは何を使おうかという議論になりがちなのですが、「目的が先、手段は後」がとても大事だと私は考えています。
そして、磯西さんのトークの端々からは、様々な障害や困難を乗り越えて現在の取り組みに至ったということも伺えます。(教育委員会とのやりとり、乗り気ではなかった先生たちの巻き込み、保護者の理解など)
それもまた、「子どもたちの成長を後押ししたい。子どもたちの未来に役立ってほしい」という純粋な想いから、さまざまな障害を乗り越えて仲間を増やしながら実践している様子が伝わってきて、胸熱だったのです。
保育士の妻にもぶっ刺さる
磯西さんのアーカイブ動画は、今回共同発表した保育士の妻と一緒に視聴していたのですが、妻も興奮した様子でした。
妻も保育の現場で試行錯誤をしており、これまでにもエピソード記録(ドキュメンテーション)や保育園全体での振り返りを提案し、そしてうまくいったり・いかなかったりで苦労しているようなのです。
そしてそれらは、どちらかというと「やり方」で苦労しているというよりは、そもそも始めること自体に対する周囲の抵抗感や納得感醸成が難しいようなのです。
そのような経緯もあって教育現場で新しい取り組みを始めるハードルの高さを理解している妻も、磯西さんの発表を視聴した後に「私も自分の現場でもう一度、全体の振り返りを提案してみる!」と息巻いており、胸熱&勇気をもらえた様子でした。
ファーストペンギンなあなたにぜひ観て欲しい
磯西さんの公立小学校でのチャレンジは、現場で新しい手法を始めようと試みるファーストペンギンにぶっ刺さる内容だと思います。これから現場で新たな取り組みを始める人に勇気を与えてくれると思うので、ぜひ視聴してみてほしいです。
また、過去に現場に新しい取り組みを入れようとして苦労した人には、その熱量とパッションを呼び戻してくれる内容だと思います。私も過去にアジャイルも振り返りも全く行われていない更地の現場で、周囲の理解も取り付けながら地道に振り返りや見える化を進めていましたが、そのときの熱量が呼び起こされる気持ちでした。
磯西さんの公立小学校でのチャレンジを、より多くの人に知ってもらいたい!そんな気持ちでファンレターのようなブログ記事を書かせていただきました。
RSGTに参加した方はぜひRoom Cチャンネルのヘッダに貼られているYouTube限定公開リンクから磯西さんの「公立小学校でのチャレンジ」のアーカイブ動画を視聴してみて下さい。きっと胸が熱くなると思います🔥