Satoshi Haradaの日記

Satoshi HaradaがAgileに関することを書き残していく日記

チームワークと個人差と発達理論

さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まってチームを組み、それぞれの得意領域を発揮してチームでパフォーマンスを出す。そのような働き方がますます求められていると思う。

さまざまな人が協力して働くときに気になるのは、その人たちの個人差だ。人は機械ではないのでそれぞれ異なる。その違いがあるからこそ、人が集まってチームになったときに弱さを補完しあったり強みをより発揮したりできる。

個人差をより深く理解すると、チームで個人の弱みを補う・チームで個人の強みをさらに発揮することにつながると考えている。

発達理論と個人差

そもそも私たちは一人ひとりが違う。

このような個人差を、発達心理学においてはパーソナリティの発達として扱っている。人は他者と関わる中でどのような心の発達があり、そして一人ひとり異なる心を持つようになるか、というテーマだ。

そもそも個人差は生まれつきなのか、育つ過程で育まれるのか?という疑問もある。やはり生まれ持った気質もあるのだが、それに加えて乳児期の訓練としつけからパーソナリティが生まれるというのが発達心理学の主張だ。

アメリカの発達心理学エリクソンが提唱した8つの発達段階のひとつが乳児期だ。そしてエリクソンは、人の発達は幼少期に限らず生涯続くという生涯発達を提唱した人物でもある。

乳児期の訓練としつけから個人差が生まれる理由としては、そもそも私たち人間は生まれ持った気質がある。乳児が離乳食に移行するときに「これは好き、これは嫌い」が生じる。この好き嫌いは経験によるものではなく、生まれ持った気質と言える。そこで、嫌いなものでも食べさせたい養育者と、それを拒む子どもとの葛藤が生じる。ここから、乳児が社会に適合するための訓練としつけが始まる。

このようにもともとの気質に加えて、社会適応のための訓練としつけによる学習でどのように認識・認知してきたかの過程が、パーソナリティ(個人差)として形成されていくのだ。

我々は個人差をどのように捉えれば良いか

少なくても、個人差はあるものとして扱った方が良い。繰り返しになるが、人は機械ではない。生まれ持った気質はそれぞれ異なるし、これまで歩んできた中でどのような訓練・しつけ・経験・学習をしているかもさまざまであり、横並びで同じ人間は存在しない。

そして、エリクソンが提唱したように人は生涯にわたって発達する。発達とは心身の成長のことだ。歳を重ねても心は成長しており、経験と学習を重ねる中で心は変化し続ける。

人はそれぞれ異なり、学習によって変化し続ける。多様性があるメンバーによるチームが力を発揮する土台は、このような共通認識なのかもしれない。