今年も開催されました、RSGT2023。
私が初めてRSGTに参加したのはRSGT2021からです。今回が3回目の参加なのですが、参加したい理由がだんだんと変わってきたような気がします。
1回目は「よくわからないけど有名な人がたくさん集まるみたいだから参加してみよう」、2回目は「登壇したい!」、3回目は「参加者の方々と交流を深めて今年1年の勢いをつけたい」といった感じに変化してきました。
セッションの感想やイベントレポートはたくさんの方々が書いていますので、私はちょっと違った視点から今回のRSGTで感じ取っていたことを書き残しておこうと思います。
RSGT2023から私が感じ取っていたこと
なぜ私はRSGTに参加するのか
- とても魅力的なセッションが組まれていて、私自身もたくさんのセッションを視聴したのですが、私個人としては「セッション視聴はRSGT参加目的の1/4くらいかもしれない」と思うのです
- 1番の目的は登壇者や参加者の人と交流すること
- RSGTのGはギャザリング
- ギャザリングは集会という意味
- セッションを見るだけであれば、録画で見ることはできる
- その場で同じ興味関心がある人たちと場を共有する「ギャザリング」は、参加しないとできない
- なので、私としてはセッションの視聴も「ギャザリング」のための手段の一つだと思っています
セッションを試聴しながら、同時にギャザリング(集会)しているとはどういうことか?
- 同じセッションを見にきた人が自分以外にもいるんだ・同じ興味関心がある人がいるんだという一体感
- セッション中もdiscordで参加者が反応や感想をリアルタイムに投稿するライブ感
- セッション後は、登壇者と意見交流することも…
- 参加者同士で「あのセッション見た?どうだった?」と意見交換をする
セッション以外にも、参加者同士で交流(ギャザリング)するための仕組みがたくさん仕込まれているのがRSGT
- まず、3日間の日程の前日にDay0という形でオンラインで交流するためのイベントが用意されている
- Day0で交流した方と、その後オンサイトの会場でお会いできた
- 美味しいランチパックの提供も、美味しいものを食べながらコミュニケーションをとってほしいという運営からのメッセージだと思う
- アジャイルにも、美味しいご飯やお菓子を囲みながら交流しようというtipsあったよね。確か
- そして、その最たるもの・結晶がDay3のOSTだと思う
OSTがギャザリングの結晶だと思う理由
- OSTって何?は良いスライドがあるのでそれを見てほしいのだけど、OSTの議題は参加者が提示して、その議題に興味がある人が自主的に集まって議論する
- Day1〜2までの間で発表を見たり参加者同士で交流して、自身の中に蓄積された知識や疑問点をアウトプットする時間がDay3のOSTだと思う
- 故に、OSTは最終日のDay3に設定されているんだと思うんです
- これって、野中郁次郎先生のSECIモデルに則ってるんじゃないかと勝手に思っています
- このように見ると、セッションを視聴するだけだとSECIモデルの内面化までしか該当しないので、ちょっともったいない!
- セッションから得られた知識を新たな知識(自身にとって役に立つ・実践できる知識)に変換するには、SECIモデルの共同化・表出化・連結化まで進め、そしてそれを繰り返し繰り返し回す必要がある
- RSGTはこのSECIモデルが回るように意図的にイベント設計されてるんじゃないかと、自分は思うんです
そしてDay3のキーノートへ
- OSTが終わると間髪入れずにDay3のキーノートが始まるのですが、その内容は「参加者の行動を促す」ものになっているのが印象的
- これもSECIモデルの内面化にループさせるための意図した仕掛けなのではないかと、自分は勝手に思っています
- RSGTが終わっても学んだことを学びで止めず、自らの現場に持ち帰って実践してもらおう・新たな知識を生み出すSECIモデルのループを回し続けてもらおうというメッセージだと私は思うのです
1年後にまた会おう
- RSGTが終われば、各々の現場に戻って各々の現実に引き戻されます
- だけれど、RSGTの場で回した学びのループをその勢いのまま自らの現場で何か試みるのが良いでしょう
- もしかしたら、現場で知識のループを回し続けるのが難しいと感じたり、ループの勢いが落ちるようなこともあるかもしれません
- ですが、RSGTで知り合った・交流した仲間がいます。相談できる仲間がいます
- 1年に一度、そんな仲間たちと交流することで知識ループを再度加速させる。それが私にとってRSGTに毎年参加したくなる理由なのだと思います
そんなこんなで、今回もRSGTの場でたくさんの「勢い」をもらったので、これを糧に2023年も走っていこうと思います。